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(1)SWAN DIVE
/YOU'RE BEAUTIFUL
SWAN DIVE
1976年 <輸入盤> |
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(2)スワン・ダイブ
/ユーア・ビューティフル
ソニー SRCS 8319
1977年
※ジャケットは日本制作。 |
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(3)山口由子
/FESSEY PARK RD.
マーキュリー PHCL-5080
1998年 <廃盤> |
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SWAN DIVE : SWAN DIVE
COMPASS 7 4285 2
2000年 米編集ベスト。
<輸入盤> |
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スワン・ダイブ
/ジューン
V2 V2CI-106
2001年 |
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スワン・ダイブ
/ポップコーン・アンド・ア・ママ・フー・ラヴズ・ミー・トュー
ビクター VICP-63044
2005年 |
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(4)スワン・ダイブ
/アンティル
ビクター VICP-63797
2007年 |
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(5)セルソ・フォンセカ
/ナチュラル
日本コロムビア COCB-53059
2003年 |
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それは、伊藤いずみさんという私の知人から送られてきた1枚のアルバムから始まった。1976年秋のこと。伊藤さんは、マーシャル・クレンショウを自力で日本に呼んだひとで、アルバムは、ベース・プレイヤーとして、マーシャルに同行してきたブラッド・ジョーンズから託されたものだった。スワン・ダイヴという男女ふたり組のもので、ブラッド・ジョーンズがプロデュースしたものだった。タイトルは、『You're
Beautiful』(1)。一度、通して聴き終わる前に私はすっかり彼らの虜になっていた。その日のうちにジャケットに載っていたナッシュヴィルの連絡先に電話をかけると、電話に出たのは、メンバーのビル・ディメイン本人。「日本でリリースしたいのだけど...」と伝えると、「じゃあ、あなたに任せるよ」という返事。でも実際は、突然かかってきた電話に半信半疑だったようで、彼の友人でもあるマーシャル・クレンショウに私の素性を聞いたりしたらしい。その週の内にトライスター・レコード(後のV2)にプレゼンテーションをかけ、その場で内定、翌週には、契約交渉がスタートするという超スピード。こうして、2ヶ月後には、発売日が決定(2)、最初の電話から半年後には、レコード・ショップの店頭を飾ることになった。
私がナッシュヴィルでリリースされたスワン・ダイヴの自主制作アルバムを聴いて、彼らにコンタクトを取った理由は、それがカントリー・ミュージックの総本山、ナッシュヴィル産とは信じ難い60'sポップ、ソウル、ボサノヴァ、ジャズなどのエッセンス薫る音楽だったからだ。さらに私が感動したのは、アルバムに掲載されていたC.ベネット・アールという署名があるライナーノートだ。その一部を引用すると、「空が青いというだけの理由で、午後の歩道でケンケンをしたことのある人 紙吹雪を浴びながら、生まれた街に凱旋する自分の姿を思い浮かべたことのある人 苦しんでいる友だちを見て、その悩みをひとことで解消する言葉をかけてあげられたら、と願ったことのある人 −中略− 星たちを嘆かせ、太陽を笑わせたいと思ったことのある人...そんな人ならまちがいなく、この銀色の円盤に刻まれたサウンドに歓びを感じ、魅了されるだろう。−中略− ふたりはともに念入りにつくられた楽曲を愛好し、いちばん静かな声の持ち主が、往々にしていちばん興味深い物語の語り手になることを信じている。−後略−」(対訳:奥田祐士)というもの。C.ベネット・アールは、ビル・ディメインに違いないと確信している。未だに本人に確認してはいないが、こんな素敵な文章を書ける人間、そうざらにはいない。
その後、2度来日。関西方面にツアー中、合間を縫って、3人で京都の寺巡りをしたり、道頓堀のカラオケで弾けた想い出は忘れられない。彼らの日本デビュー当時、キリンジやChocolat(ショコラ)、インスタント・シトロン、グレート3、ヒックスヴィル、ポート・オブ・ノーツなど、日本のミュージシャンの間でもその音楽性の高さとセンスが注目され、ショコラの「Girl's
Talk」をビルが書き下ろすというようなコラボレーションも実現した。 山口由子のアルバム(3)のプロデュースをブラッド・ジョーンズが行ない、ナッシュヴィルで録ることになったのもスワン・ダイヴを気に入っていた彼女の希望があったからだ。山口由子の2枚のアルバムには、もちろん、スワン・ダイヴのふたりもコーラスや曲作りで参加している。
彼らは、現在も地元ナッシュヴィルを中心に活動をつづけており、その作品は、ナッシュヴィル・ミュージック・アワード最優秀ポップ・アルバムや全米インディ・ミュージック協会選出の最優秀ポップ・レコードに選ばれるなど、高い評価を受けてきた。しかし、残念ながら、カントリー・ミュージックのメッカ、ナッシュヴィルのシーンの中では、「渋谷系」(死語)とでも呼べる異色の存在の彼らがブレイクすることはなく、日本での人気が先行、近年では、彼らの曲がTVCMなどに起用されたことなどから韓国で絶大な人気を集めている。
最新作『UNTILL』(4)は、全編、サウダージなボサ・ノヴァ・アルバム。デビュー以来、彼らのアルバムには必ずと言っていいほど、ボサノヴァ調の作品が1〜2曲収録されていたし、ふたり共、ブラジル音楽やソフト・ロックの大ファン。そんなわけだから、彼らがこうして、ボサ・ノヴァのアルバムを作ったことは、意外なことではない。佳曲が並ぶアルバム収録曲の中でもハイライトと言える「クワイエット・ソング」は、ビルがリスペクトしてやまないブラジルのシンガー・ソングライター/ギタリスト、セルソ・フォンセカとの共作。彼の『ナチュラル』(5)(2003年)をフェイヴァリット・アルバムに挙げているビル・ディメインは、フォンセカ本人に手紙を書き、一緒に曲を書かせてほしいとラヴ・コール。そして、実現したのが「クワイエット・ソング」というわけだ。
音楽ジャーナリストとしても知られるビル・ディメインは、MOJO MAGAZINE、パフォーミング・ソングライターなどのレギュラー執筆者であり、『Behind
The Muse:Pop and Rock's Greatest Songwriters Talk About Their Works and
Inspiration』という単行本も出している。『Behind...』は、 バカラック、ブライアン・ウィルソン、ジミー・ウェッブ、ビリー・ジョエルほか40人以上のソングライターへのインタヴューを通し、彼らの代表曲が作られたバックグラウンドを解き明かす名著だ。
今年あたり、久々の日本公演、実現できないものだろうか?プロモーターの方に是非とお願いしたい。
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SWAN DIVE |
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