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(1)ザ・バード&ザ・ビー
/THE BIRD AND THE BEE
東芝EMI TOCP-70192 |
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(2)リトル・フィート
/ダウン・オン・ザ・ファーム
ワーナーミュージック WPCR-12621
<限定紙ジャケット仕様> |
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(3)リトル・フィート
/セイリン・シューズ
ワーナーミュージック WPCR-12614
<限定紙ジャケット仕様> |
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(4)ローウェル・ジョージ
/特別料理(THANKSI'LL EAT IT HERE)
ワーナーミュージック WPCP-4611
<廃盤> |
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(5)V.A.
/ROCK AND ROLL DOCTOR-A TRIBUTE TO LOWELL GEORGE
CMC INTL.06076 86242-2
<輸入盤/廃盤> |
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4月下旬、ゴールデン・ウィーク突入直前のある日、ヴァン・ダイク・パークスから「ローウェル・ジョージの娘イナーラが日本に行くので、連絡あったら、よろしく頼む」とのメールが届く。ほぼ同時に、そのイナーラ本人からも連絡が入り、5泊6日という忙しい滞在期間中、合間を縫って、晩ご飯を一緒に食べることになった。彼女と相棒のグレッグ・カースティンによるユニット、ザ・バード・アンド・ザ・ビー(通称トリハチ)の「アゲイン&アゲイン」がJ-WAVEを中心にヒット中で、そのプロモーションのために急遽、来日が決まったというのだ。私も10年ほど前のLODE時代から、イナーラの活動に注目していたので、ここ最近のトリハチ人気、うれしく思っていたところなので、なんともタイムリーな出来事だった。ヴァン・ダイクは、彼女のことを家族同様と言い、イナーラもヴァン・ダイクのことを「叔父さんのような存在」と慕っている。余談だが、ジャクソン・ブラウンは、彼女の代父でもある。で、トリハチだが、デビュー・アルバム『the bird an the bee』(1)は、ドリーミーなイナーラの歌声、グレッグの打ち込みによる浮遊感あふれるサウンドがどこかステュワート&ガスキンの現代版みたいな雰囲気。曲も粒揃いだが、私が一番好きなのは、レスリー・ゴーア風の「アイム・ア・ブロークン・ハート」。ふたり共、ピチカート・ファイヴが好きだと言っていたが、なるほど、そんな感じもあったりする。六本木ヒルズ・アリーナで観たライヴは、バンドなしだったが、出演が決まったフジ・ロック、 さらに10月の単独公演では、バック・バンドを従えて演るということなので、こちらも楽しみだ。
1979年1月12日、私がトパンガ・キャニオンのクラブ「The Corral」にマーシィ・レヴィのライヴを観に行った時のこと。マーシィ・レヴィは、エリック・クラプトンやリオン・ラッセルのバックグラウンド・シンガーとしても知られていた女性シンガー、名曲「レイ・ダウン・サリー」は、彼女とクラプトンの共作!、当時は、ローズマリー・バトラーと並び、歌唱力抜群のシンガーとして、私の周辺では大いに注目されていた。後にシェイクスピアズ・シスターで、大ヒットを飛ばし、10年ばかり前には、マーセラ・デトロイトの名で活動することになるのだが。クラブの駐車場で、車からギター・アンプを降ろし、店に入ろうとしている巨漢と遭遇。それが、ローウェルだった。彼は、既に演奏が始まっているマーシィ・レヴィのステージにひょいと上がると自らアンプをセットし、ギターを弾き出した。間近で見るスライド・プレイには、大興奮だ。アンコールでは、あのメガトン・ジャンプも飛び出した。ライヴ終了後、彼と立ち話をしていると、ちょうど今、レコーディング中だという。スタジオに遊びに来てもいいと言うので、その翌日、教えてもらった住所を頼りに向かったのだが、これが山道を延々と行った先にある古い牧場。こんな場所にスタジオ?住所、間違えたかなと思いながら、母屋を抜け、納屋の中に入ると、そこにいたのは、なんと!リトル・フィート!私はてっきり、ソロ・アルバムの録音をしているものだと思い込んでいたのだが、実は、リトル・フィートの最新作のレコーディングだったのだ。スタジオは、ハリウッド映画の西部劇の撮影でよく使われていた牧場の納屋を改装したもので、壁には、牧草の束がびっちりと積み上げられている。多分、防音/吸音効果もあるのだろう。この時にレコーディングされていたのが、カントリー調の曲だったため、気分もぴったり。しばらく見学した後、ローウェルに「また近いうちに日本で会おう!」と約束を交わし、その場を後にした。しかし、これが彼との最後の別れになってしまうとは、思いもよらなかった。その半年後の6月29日、ツアー先で心臓発作に襲われ、彼は天に召されてしまったのだ。彼の死後、リリースされた『ダウン・オン・ザ・ファーム』(2)には、私がラッキーな偶然から見学させてもらった際、レコーディング中だった「シックス・フィート・オブ・スノウ」も収録されており、その曲を聴くたび、別れ際に手を振ったローウェルの姿を思い出す。今月、その『ダウン・オン・ザ・ファーム』を含むリトル・フィートのワーナー時代の8枚が紙ジャケ&リマスター盤(3)として、リリースされる。近い将来、ローウェルのソロ・アルバム『特別料理(thanks i'll eat it here)』(4)も紙ジャケ化されることを期待したい。
1997年、ローウェルのトリビュート・アルバムの企画が持ち上がり、『ROCK AND ROLL DOCTOR:A Tribute To Lowell George』(5)として、日米でリリースされたことがあった。私も恩返しのつもりで、アート・ディレクターとして参加、未亡人のエリザベス(イナーラの母親)とやりとりをしながら貴重な写真やネオン・パークの未発表作品を使ったジャケット、ブックレットを制作させてもらった。ジャクソン・ブラウン、ランディ・ニューマン&ヴァレリー・カーター、タジ・マハール、ボニー・レイット、アラン・トゥーサン、リトル・フィート、桑田佳祐ほかが参加、イナーラも父の名曲「トラブル」(ヴァン・ダイクのプロデュース/アレンジ、ライ・クーダー参加!)を歌っているこのアルバム、残念ながら現在廃盤。イナーラは、桑田佳祐&メリー・クレイトンが歌う「ロング・ディスタンス・ラヴ」がお気に入りだそうだ。
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イナーラとグレッグ@セイリン・シューズ
(2007年4月27日:Photo by Yoshi Nagato) |
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