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(1) オーリアンズ
/ダンシング・イン・ザ・ムーンライト
ドリームズヴィルYDCD-0122 |
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(2ジョン・ホール
/パワー
SONY
<国内盤廃盤> |
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(3)オーリアンズ
/ORLEANS LIVE
ドリームズヴィル YDCD-0009 |
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(4)オーリアンズ
/スティル・ザ・ワン・ライヴ
ドリームズヴィル YDCD-0092 |
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(5) ジョン・ホール
/スティル・ザ・ワン〜ジョン・ホール・クラシックス
ドリームズヴィルYDCD-0005 |
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(6)ジョン・ホール
/ラヴ・ダズント・アスク
ドリームズヴィル YDCD-0016 |
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(7)ラリー・ホッペン
/ハンドメイド
ドリームズヴィルYDCD-0107 |
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(8) KING HARVEST
/DANCIN' IN THE MOONLIGHT
COLLECTABLES
<輸入盤> |
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オーリアンズの久々のスタジオ新作『Dancin' In The Moonlight』が今月末リリースされる。 1996年の『RIDE』以来、10年振りとなる。日本では、オーリアンズという表記が定着してしまっているため、ここでもそれに倣うが、オーリーンズというのが正しい発音。「レット・ゼア・ビー・ミュージック」、「ダンス・ウィズ・ミー」、「スティル・ザ・ワン」などの全米ヒットを放ち、人気を得たのは、70年代半ば。圧倒的なテクニックに裏打ちされたツイン・ギター・サウンド、軽やかなヴォーカル・ハーモニーに私も胸ときめかせたものだ。当時、シュガーベイブやセンチメンタル・シティ・ロマンス、伊藤銀次などにも影響を与え、村田和人、佐橋佳幸、ヒックスヴィル、青山陽一
etc、彼らのファンを公言するミュージシャンは今も後を絶たない。
今から27年前、ニューヨーク州ウッドストックを訪れた際、ジョン・セバスチャンの紹介で、ジョン・ホールと初めて会うことになったのだが、当時はオーリアンズを脱退していた時期で、サード・ソロ『POWER』をリリースする直前だったこともあり、反原発運動のことなど、音楽以外の話にも及んだのを憶えている。そんな彼、一時期、ソウガティーズの代議員を務めていたこともあり、現在、ニューヨーク州議員に立候補し、選挙運動の真っ最中。1979年リリースの『POWER』は、正義感あふれるシンガーソングライター、ホールのしなやかな感性とギタリスト、ホールのパッションに満ちた演奏が素晴らしいアルバムだ。
しかし、オーリアンズのファンとしては、やはりジョン・ホール、ラリー・ホッペンのツー・トップによる演奏を観てみたいというのが偽らざる気持ち。そんな夢が叶ったのが、1990年10月。当時、ウッドストック〜シアトル〜東京を拠点にゴールデン・トライアングル・プロダクションなる原盤制作プロダクションを組んでいた私は、パートナーのロビー・デュプリー、ボブ・ジェニカーとオーリアンズのリユニオン・コンサートを企画したのだ。場所は、ウッドストック、ベアズヴィル劇場。ゲストにジョン・セバスチャン、ロビー・デュプリー、アーティ・トラウム、ジョネル・モッサーを迎え、2日間行なわれたコンサートは全米から集まったファンや彼らの友人たちで超満員、演奏もかつてローリング・ストーン誌に「全米NO.1のロックンロール・ダンス・バンド!」と絶賛された彼らならでは、それはそれは見事なものだった。この時の模様は、2枚組のライヴ盤『ORLEANS
LIVE』(ヴィレッジ・グリーン盤は廃盤。現在はドリームズヴィル盤発売中)としてリリースされている。以降、パイオニアLDCを経て、ドリームズヴィルからオーリアンズのライヴ(『オーリアンズ・ライヴ』、『スティル・ザ・ワン・ライヴ』)を始め、ジョン・ホール(『スティル・ザ・ワン(RECOVERED)』、『ラヴ・ダズント・アスク』)やラリー・ホッペン(『ハンドメイド』)などのソロ作品がリリースされており、入手可能だ。
冒頭に書いた新作『ダンシング・イン・ザ・ムーンライト』は、なんと言ってもタイトル曲「ダンシング・イン・ザ・ムーンライト」が目玉。そう、ポップス・ファンには、馴染み深い70年代ポップスのヒット曲だ。1972年秋から翌年春にかけて、キング・ハーヴェストのシングル盤が全米ヒット・チャートを賑わせ、最高13位を記録している。以来、息の長いポップス・スタンダードとして、世界中で愛され、現在まで多くのアーティストによってカヴァーされている。ラモン・ドジャーがプロデュースしたキーン・ブラザーズ(79年)のディスコ・ヴァージョンから、近年ではフジ・ロック・フェスにも出演したUKロックの人気バンド、トップローダーやバハマのバハメンによるカヴァーも記憶に新しいし、昨年、俳優&歌手のジャック・ワグナーも同曲をタイトルにしたニュー・アルバムをリリースしている。そのほか、ライザ・ミネリ、ウェンチン、クラウン・セイヤーズ、ヤング・ジェネレーション、ピーター・ワインストックなど、カヴァーしたアーティストを挙げていけばキリがない。
では、なぜ、そんなポピュラーなヒット曲をオーリアンズがカヴァーしたのか?実は、この曲を最初にレコーディングし、シングル盤としてリリースしたのは、ラリー・ホッペンやウェルズ・ケリーらが60年代末に在籍していたオーリアンズの前身バンド、バッファロンゴ(BOFFALONGO)だったのだ。曲を書いたシャーマン・ケリーは、ウェルズ・ケリーの実兄で一時期、バッファロンゴのメンバーでもあった人物。残念ながらバッファロンゴのレコードは不発に終わってしまったが、2年後、同曲をレコーディングし、シングル・リリースしたのが、キング・ハーヴェスト。キング・ハーヴェストは、元バッファロンゴの一員だったドク・ロビンソンやロン・アルトバックのバンドでもあり、そのサウンドもオーリアンズそっくりだった。このふたり、後にマイク・ラヴらのセレブレーション結成に参加することになる。
バッファロンゴから35年、まさかオーリアンズによる「ダンシング・イン・ザ・ムーンライト」を聴けるとは思ってもみなかった。順にリード・ヴォーカルを取るランス・ホッペン〜ジョン・ホール〜ラリー・ホッペン。心くすぐる見事なハーモニー、爽快なギター・ソロとスティールパンの音色....。そのサウンドは、マーサス・ヴィンヤードの初夏を感じさせてくれるようだ。
久々にオーリアンズの生演奏が観たくなったぞ。乞う、来日! |