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| 長門: |
いよいよ締切も押し迫ってきたねぇ! |
| 除川: |
え?何の事ですか? |
| 鈴木: |
ちょうど今、長門さんと、細野さんのBOX『ハリー細野クラウン・イヤーズ1974-77』の監修をしている最中なんですよ。今なら出してもいいよって細野さん御本人も認めている一番いいタイミングだから、ここぞとばかりに。 |
| 長門: |
その前に好評のプロデュース作、ビートルズ・ララバイ集『りんごの子守唄』が、去年の女性シンガー編:Apple of her eye りんごの子守唄
赤盤に続いて、11/22に男性シンガー編:Apple of his eye りんごの子守唄 青盤が出るんだよね。この企画自体はどこから出てきたの? |
| 鈴木: |
一番好きなビートルズをモロに自分のサウンドでやるのは、僕にとって踏み絵と一緒なので、どうかなってずっとしまい込んでいたんですけど、もうそろそろやってみてもいいかなと思い始めていた時に、トリビュート・アルバムじゃなく、子守唄でっていう話をもらってグッときちゃったんですよ。元ジェリーフィッシュのジェイソン・フォークナーが出した『BEDTIMES WITH THE BEATLES』というビートルズ・カヴァー集があって、変にいじらないで、ただ淡々とやっているその感じが大好きで、そんな風にやれるのなら僕にも出来るのかなと。 |
| 長門: |
人選が鈴木惣一朗ならではだよね。 |
| 鈴木: |
楚々として中身が濃い人っていう、ひとつのトーンというか響きがある人達とやったんですよ。それがアン・サリーであり、永積タカシでありという人たちで。でも今回は、会ったことのないキャラヴァンとかボノボの蔡君とかも誘って、全く気負いもなく自然な感じでスルスルと人選出来ました。 |
| 除川: |
今度の青盤では、惣一朗さんご自身が歌うかなと思っていたんですけど。 |
| 鈴木: |
ああ、歌ったんですよ、細野さんがやってくれた、「Goodnight」の仮歌を(笑)。仮歌を多少意識して歌ってくれたので、普段の細野さんの歌い方とは違う、割とナイーヴなテイクがもらえた。企画意図を呑み込んで、寄り添ってくれたんだなあと思って意外だったし、嬉しかった。僕が作ったサウンドで、細野さんがいじらずに歌だけ歌うってことをやりたかったんですよ。そこで「Goodnight」だからリンゴ・スター〜ハリー・ニルソンってことになるんだけど。ウィズ・ストリングスでジェントルマンが歌うっていう、ハリウッドの図式に細野さんを乗せたかったんですよ。 |
| 長門: |
“夜シュミ”だね。 |
| 鈴木: |
そう!ニルソンの『夜のシュミルソン』でございます(笑)。長門さんは、お見通しだよね。 |
| 長門: |
つまりハリー・ホーソンってことだよね(笑)。他のプロデュースも、最近いい仕事続けているんじゃない?ハナレグミ、高田漣、湯川潮音ちゃんにビューティフル・ハミングバードと。 |
| 鈴木: |
ちょっとわかったんですよ、やれる事とやれない事が。で、あんまり無理しないようにしようと。そうすると出会いがあったりして、いい人しか来なくなっちゃったの(笑)。『りんごの子守唄』の2枚で、20人近くとやりましたけど、20枚アルバム作ったのと同じだと自分では思っている。すごく鍛えられたので、もう誰が来ても出来るかなと。前は自分の刻印を残そうとかしていたけれど、その辺はかなりニュートラルになったかな。 |
| 長門: |
日本のT-ボーン・バーネットだね。 |
| 鈴木: |
(笑)もうちょっとこう、ナイジェル・ゴールドリッチぐらいにはなりたいですよ。もちろん、T-ボーン・バーネットは好きですけど(笑)。 |
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『りんごの子守唄
apple of her eye(赤盤)』 |
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『りんごの子守唄
apple of his eye(青盤)』 |
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