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| 長門: |
平泉君は、黒沢プロデューサーからご指名があった時はどうだった?山下達郎「レッツ・ダンス・ベイビー」でっていう依頼もあったの? |
| 平泉: |
黒沢さんは、まず先輩としてというか(笑)、去年ぐらいから仲良くさせていただいているので、声をかけていただいて素直に嬉しかったです。曲目に関しては、若干やりとりした後に黒沢さんから指定があったので、是非やらせてくださいと。 |
| 長門: |
平泉君はbenzoの頃からシュガー・ベイブの曲とか歌っていたよね(「雨は手のひらにいっぱい」=シングル「FLOWER」収録)。今回の取り組みはどうだった? |
| 黒沢: |
制作サイドから達郎さんの楽曲は必ずっていうお話だったんですよね。でも達郎さんの曲をカヴァーするのって正直どんだけのプレッシャ〜(笑)。ヘタなこと出来ないし、そもそも誰が歌うんだ?って考えた時、僕の中では平泉君しか思いつかなかったんですよね。 |
| 平泉: |
曲自体はよく知っていたんですけど、実際にリアルなグルーヴの中で歌ってみると、説得力を持たせるのがほんとに難しかった。自分の技量が浮き彫りにされる、すごく試される曲でしたね。他の曲もそうですけど、当時の楽曲のシンプルな強さというのを改めて実感ました。 |
| 黒沢: |
平泉君のヴォーカルって爽やかなんだけど、何かソウルがあるんですよ。 |
| 長門: |
やり過ぎていないところがまたいいんだよね。ほかにレコーディング中で盛り上がった瞬間なんかはあったりしたの?笑っちゃったとか。 |
| 黒沢: |
笑ったのは、やっぱりYANCYがやった細野(晴臣)さんの「ハリケーン・ドロシー」ですね(笑)。でも、YANCYの名誉のために言いますけど、あれは別に物真似しているわけじゃなくて、元々ああいう歌い方なんですよ。彼のアルバム(『ソングス・フロム・サニー・スカイ』)を聴いてもらえれば判るはずです。さらに可笑しかったのは、「ハリケーン・ドロシー」の最初に出てくるリズム・ボックス。当時細野さんが使っていたのと同じものをYANCYが持っていて驚いていたら、ママレイド・ラグの田中拡邦君も“僕もそれ持ってるよ”って(笑)。同じスタジオにそんな奴が2人もいたなんて考えられないでしょ(笑)。その田中君には今回、本当にいろいろやってもらいました。彼のギターがなかったら、こういうサウンドにはなってなかったんじゃないかっていうくらい、非常に重要なミュージシャンの1人でもあります。 |
| 長門: |
そういう意味では彼は70年代の(鈴木)茂みたいな役割というか、存在感があるよね。クールでルックスもカッコいいし、ずるいよね(笑)。 |
| 黒沢: |
ほんとそうですよね(笑)。ティン・パン・アレー/茂さんの「ソバカスのある少女」を歌ってもらったんですけど、まさに1人はっぴいえんど(笑)。最初から上手くいくのは、判りきっていたんですけど、あまりにもハマり過ぎているので、どっちが先に出たのかも判らなくなるぐらい。 |
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