mintsBar 今夜のお客様は「黒沢秀樹さんとCOUCH 平泉光司さん」です!  

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”今夜のお客さまは
      黒沢秀樹さんと
      COUCH 平泉光司さんです。“
【黒沢秀樹 くろさわひでき プロフィール】
‘70年8月28日生まれ。‘91年、黒沢健一、木下裕晴と共にL⇔Rとしてデビュー。13枚のシングル、7枚のオリジナルアルバムを発表。‘97年11月、L⇔R活動休止後、ソロアルバム制作を開始。‘99年4月、マキシシングル「Believe」アルバム『Believe』を発表。‘99年8月、ソングライター/ミュージシャンユニット「HOW」を結成、メンバー、プロデューサーとして活動。‘03年の解散までに3枚のミニアルバムを発表。‘03年4月、ドリームスヴィルレーベルのコンピレーション盤に真城めぐみ(Hicksville)片岡知子(Instant Cytron)と共に「黒沢秀樹&リトル・ギャング」として参加。K-MIX5月度パワープレイ楽曲に選出。‘04年2月ミニアルバム『winter』を発表、ソロプロジェクトを再開。続いて‘04年9月ミニアルバム『spring』発表。同時期‘04年8月より、京都出身のRide on Babyのプロデュースを開始。‘05年3月有里知花with海北大輔(LOST IN TIME) の「Good Luck To You」の共作詞、作曲、サウンドプロデュース&アレンジ、ギターで参加する等、コンポーザー、プロデューサー、アレンジャー、ギタリストとしても幅広く活動中。‘06年4月、ソロプロジェクトのミニアルバム『summer』発表。‘07年暮れには70’sトリビュートアルバム『Sunshine Days of 70’s tribute サニーロック!』をプロデュース。

黒沢秀樹 公式ホームページ
http://www.ourhouse-net.com/hideki/
【平泉光司 ひらいずみこうじ プロフィール】
北海道帯広出身。グルーヴィー&メロウなバンド、benzoの顔としてデビュー。アルバム‘98年『benzoの場合』、‘99年『DAYS』、‘01年ベスト『best selection』、それにFMオンエア常連となる幾多のシングルをリリース。「喫茶ロック」から「ライトメロウ和モノ」までの振幅で取り沙汰される豊かな音楽性は、平成のシュガー・ベイブと称されるまでに。benzo活動休止後はソロ活動の傍ら、意気投合した小島徹也、中條卓とCOUCH(カウチ)結成。より研ぎ澄まされたスリーピース・サウンドを追求しながら、‘03年『今日風、』、‘04年『BLOW』といったタマシイに心地良い作品をリリースしている。ソウルフルかつセンシティヴな歌/メロ/ギターがとにかく圧巻。レコーディング・セッションや楽曲提供も定評を得て多数こなしている。

平泉光司 ブログ
http://rumblingonmymind.blogspot.com/

COUCH 公式ホームページ
http://www.couch-web.com/
除川: いらっしゃいませ。mints Barへようこそ。
黒沢: こんばんは、長門さん、除川さん。思っていた通り、いいお店ですね。今日は度々ご一緒しているカウチの平泉君も連れて来ました。
平泉: どうもこんばんは。お邪魔します。長門さん、お久しぶりです。
長門: いらっしゃい、よく来てくれたね。さあどうぞ。
除川: さっそくですが、お飲み物はいかがいたしますか?
黒沢: それじゃあ、ギネス・ビールをお願いします。
平泉: 僕も同じものをください。

長門: まず黒沢君がプロデュースしたコンピレーション『サニーロック!』だけど、素敵なアルバムに仕上がったよね。これは、どういういきさつで関わることになったの?
黒沢: ブレッド&バターが70年代に湘南で開いていたカフェのストーリーを原案にした青春ドラマ(『Sunshine Days』テレビ神奈川 日曜 18:00〜 http://sunshinedays.jp/)が制作されることになって、そのサウンドトラックをやらないかってお話を、以前、僕のディレクターだった方からいただきまして。最初は、当時の楽曲をそのまま使う構想だったみたいですけど、手続きが大変で、それならその辺のテイストを醸し出せる今のアーティストでということになって、僕にお呼びがかかりました。それが’07年の夏前ぐらいですかね。
長門: プロデューサーとして最初に取り掛かったのは、楽曲とミュージシャンの選定から?
黒沢: 元々候補曲のタタキ台があって、それをもとに詰めていきました。でも、どの曲をどのアーティストにっていうところで番狂わせもあって、最後まで決めかねていたりしたんですよ。結果的には本当にみんな見事にハマってくれてよかった。
長門: そうだね、これ以外考えられない感じだよね。レコーディングに関しては、ハウス・バンドというかリズム・セクションがしっかり固まっているよね。
黒沢: そうですね。まず僕のバンドのリズム隊である棚沢雅樹さんと戸田吉則さん。それこそ70年代からやっている人達で、戸田さんは当時南佳孝さんのライヴにも参加していたのでバッチリでしょう。お二人を保険にして(笑)、他にもボノボの辻凡人君にオファーしたら快く引き受けてくれたんです。あと中原由貴さん、彼女は凄いドラマーで前からご一緒したかったんですけど、今回やっと念願叶いました。ベースはほぼ全編、カウチの中條卓さんに弾いてもらっています。
平泉: あの人も凄すぎますよね。一緒にやっていて、スーパー・プレイが出てくると歌が飛ぶんですよ。そんな言い訳ないか(笑)。
除川: ミックスでもリズム隊が、かなり前に出て来ていますよね。
黒沢: そうですね。サントラっていう一種の企画盤で、当然予算も時間もかけられない中、どうやろうかと考えたら、やっぱりよく判っているミュージシャンを集めて、せ〜のでバン!とやるのがベストかなと。70年代当時のように、アナログ・レコーダーを回して基本リズムを一発録りしたのが本当に新鮮でした。あの空気感もそういうやり方じゃないと出なかっただろうし。

長門: 平泉君は、黒沢プロデューサーからご指名があった時はどうだった?山下達郎「レッツ・ダンス・ベイビー」でっていう依頼もあったの?
平泉: 黒沢さんは、まず先輩としてというか(笑)、去年ぐらいから仲良くさせていただいているので、声をかけていただいて素直に嬉しかったです。曲目に関しては、若干やりとりした後に黒沢さんから指定があったので、是非やらせてくださいと。
長門: 平泉君はbenzoの頃からシュガー・ベイブの曲とか歌っていたよね(「雨は手のひらにいっぱい」=シングル「FLOWER」収録)。今回の取り組みはどうだった?
黒沢: 制作サイドから達郎さんの楽曲は必ずっていうお話だったんですよね。でも達郎さんの曲をカヴァーするのって正直どんだけのプレッシャ〜(笑)。ヘタなこと出来ないし、そもそも誰が歌うんだ?って考えた時、僕の中では平泉君しか思いつかなかったんですよね。
平泉: 曲自体はよく知っていたんですけど、実際にリアルなグルーヴの中で歌ってみると、説得力を持たせるのがほんとに難しかった。自分の技量が浮き彫りにされる、すごく試される曲でしたね。他の曲もそうですけど、当時の楽曲のシンプルな強さというのを改めて実感ました。
黒沢: 平泉君のヴォーカルって爽やかなんだけど、何かソウルがあるんですよ。
長門: やり過ぎていないところがまたいいんだよね。ほかにレコーディング中で盛り上がった瞬間なんかはあったりしたの?笑っちゃったとか。
黒沢: 笑ったのは、やっぱりYANCYがやった細野(晴臣)さんの「ハリケーン・ドロシー」ですね(笑)。でも、YANCYの名誉のために言いますけど、あれは別に物真似しているわけじゃなくて、元々ああいう歌い方なんですよ。彼のアルバム(『ソングス・フロム・サニー・スカイ』)を聴いてもらえれば判るはずです。さらに可笑しかったのは、「ハリケーン・ドロシー」の最初に出てくるリズム・ボックス。当時細野さんが使っていたのと同じものをYANCYが持っていて驚いていたら、ママレイド・ラグの田中拡邦君も“僕もそれ持ってるよ”って(笑)。同じスタジオにそんな奴が2人もいたなんて考えられないでしょ(笑)。その田中君には今回、本当にいろいろやってもらいました。彼のギターがなかったら、こういうサウンドにはなってなかったんじゃないかっていうくらい、非常に重要なミュージシャンの1人でもあります。
長門: そういう意味では彼は70年代の(鈴木)茂みたいな役割というか、存在感があるよね。クールでルックスもカッコいいし、ずるいよね(笑)。
黒沢: ほんとそうですよね(笑)。ティン・パン・アレー/茂さんの「ソバカスのある少女」を歌ってもらったんですけど、まさに1人はっぴいえんど(笑)。最初から上手くいくのは、判りきっていたんですけど、あまりにもハマり過ぎているので、どっちが先に出たのかも判らなくなるぐらい。

長門: じゃあそんな感じで、ほかのシンガーについても1人ずつコメントしてもらおうかな。
黒沢: では1曲目からいくと、ポメラニアンズのザッキーとキンカ(,ウィズ・アオヨン)ちゃんは、2人とも全くタイプの違うヴォーカリストですけどハモリはバッチリでしたね。この「ピンク・シャドウ」に関しては絶対男女の方がもっと引き立つはずだと思っていたので、本当にベスト・マッチでした。最後のフェイクは、リズム&ブルースでよくやるような感じで、見つめ合いながら歌い上げて欲しいって注文して(笑)、見事にやってのけてくれました。

長門: 有里知花ちゃんは黒沢君が前からプロデュースしているよね。
黒沢: これも「オリビアを聴きながら」という、かの有名曲を誰に?と思った時に彼女がベストだろうと。日本人離れしたクリアなウエスト・コースト声の持ち主で、何歌ってもカリフォルニアの風が吹いて来ちゃう(笑)。原曲と闘わないんです。楽曲を自分色に染めないというか。それで曲のパブリック・イメージを、とてもナチュラルに払拭してくれました。

長門: 続いて柳田久美子ちゃんの「天気雨」。
黒沢: 彼女は参加アーティスト最年少で、ユーミンのこの曲が出た頃にはまだ生まれていないんじゃないかな。素直な歌声の女の子で、やっぱり原曲を邪魔しない。そんな声質に合っていて、ノリも良くて湘南の感じがする曲が必ずあるはずだと思って探したら、ぴったりなのがあった(笑)。組み合わせの妙ですね。当時のティン・パンとも微妙に違う、緩いグルーヴが彼女のストレートな歌に混じって気持ちよく仕上がりました。

長門: 次はご本人ですな(笑)。歌ったのはブレバタの「MAGIC」1曲だけだけど、やっぱりそれはプロデューサーとして全体を見ていかなければならなかったから?
黒沢: 僕は本来歌うつもりはなかったんですよ。歌ったり演奏したりすると、僕もミュージシャンなんでそっちが気になって、いろんなことが散漫になりそうだったので。でもこの曲は、歌ってもらおうと思っていた人の都合がつかなくなって。すごく好きな曲だから絶対やりたいって執着していたら、じゃあ自分で歌っちゃえば?って話になって急遽参加させてもらうことにしました。シングルのB面好きとしては(笑)、A面「ピンク・シャドウ」B面「MAGIC」みたいな感じですかね。地味だけどクオリティの高い曲って結構大事だと思うんですよ。そこにこそミュージシャンの本質が出るような気がして。

長門: ハミングキッチンの「ラスト・ステップ」は?
黒沢: 彼等2人は当然こういうの好きだから、何かやりたい曲ありますかって話したら、実はライヴでやっているヴァージョンがあるというので、その音源を送ってもらったんですよ。それがすごく良くて、彼らなりのヘッド・アレンジが出来ていたから、非常にうまくいきましたね。透明感がありつつも芯のあるモモコちゃんの声がいいんですよ。

長門: そしてお兄さんの黒沢健一君。久々だよね、一緒にスタジオ入るのは。
黒沢: ダメモトだったんですけど、“いいよっ”て乗ってくれて。でも、まさか小坂忠さんをやりたいって言うとは思わなくてビックリしました。演奏に関しては素晴らしくそのまま(笑)。完璧なまでにフォー・ジョー・ハーフ。僕もコーラスで参加したんですけど、不思議なもので僕の声が被ったりすると、より古くなっちゃうんですよね。’67〜68年ぐらいの感じになって、元より古くなってないかって(笑)。それもまた面白いなと。まさか10年振りの共演がこの曲になるとは、とても感慨深いです。

長門: 続いて櫛引彩香さんによる、ター坊の「海と少年」。
黒沢: ビッキーもヒックスヴィルの中森(泰弘)さんがプロデュースしていたりとかで、昔から知っていて。とっても可愛いキュートな声のシンガー・ソングライターです。僕は大貫さんやるなら「海と少年」って決めていたので(笑)、どうしてもこの曲をやりたいんだけどどう?って話を振ったら、すごくいい曲だから是非やらせてくださいって。思い通りのとってもいい仕上がりになりました。

長門: 次はsowan songか。彼は?
黒沢: 去年からかな、ソワンと付き合い始めたのは。もっとベタな70年代のフォーク寄りの人で、音楽始めたきっかけが泉谷しげるさんと忌野清志郎さんだという。でも南佳孝さんとかも好きで、すごい良い声しているんですよ。どれが一番いいかなと思って、佳孝さんの曲をいくつか候補を出したら、「プールサイド」の歌詞がすごいって選んできました。<トカゲ色の水着>っていうのにヤラれましたって(笑)。

長門: そうか(笑)。で、最後は茂のインスト「スノー・エキスプレス」で締めと。ギター・ソロの回しは?
黒沢: 最初のサンタナっぽいのが平泉君で、いなたい、へなちょこテキサス・ブルースみたいのが僕(笑)、ちゃんと弾いているのが田中君(笑)という並びです。
平泉: セッションは台風の日の夜遅くでしたね。ヒート・アップして南国風になっちゃったから、全然スノーな感じじゃなかった(笑)。
長門: ハックルバックのライヴでは、必ずこの曲が1曲目だったんじゃないかな。それで、これのリリース記念ライヴがあるんだよね。参加ミュージシャンの打ち上げみたいな感じになるのかな?
黒沢: ええ、たぶんそんな感じになると思いますよ。2月1日に渋谷のDUO Music Exchangeであります。あっ平泉君、大丈夫だよね?
平泉: もちろんOKです。

長門: ところで最初に会ったのはいつだったっけ?夢街名曲堂のイベントかな。まだ全然会ったことない時に、月刊カドカワのL⇔R特集で、文章頼まれたことがあるよ。
黒沢: 僕も一方的に長門さんのことは、レコード上でよく知っていまして(笑)。中学高校の頃、オールデイズにハマった時期があって、そういうのを探すと長門さんが絶対何か書いている(笑)。だから僕の中では日本で一番アメリカン・ポップスに詳しい人っていうイメージがあって。初めてお会いした時はずごく嬉しかったですね。それでラジオ番組「ようこそ夢街名曲堂へ!」にレギュラー出演させていただいたり、そのテーマ曲も書かせていただきました(「Welcome To Dreamsville」=オムニバス『ようこそ夢街名曲堂へ!』収録)。いろんな音楽を教えてもらった恩返しの意味も込めて。
長門: 黒沢秀樹&リトル・ギャングっていう名前で、真城めぐみさんとか、みんなでレコーディングしたんだよね。それ、番組のキー局だったK-MIX(FM静岡)では、トップ5に入るヒットになったし。
平泉: 僕もやっぱり長門さんのイベントに出させていただいたのが最初です。
長門: ああそうか、渋谷の宇田川カフェでの公開録音で弾き語りやってもらったんだ。’01年の暮れだったかな。その前後でbenzoをクアトロで観たけど、あれは良かったな。
黒沢: 僕もbenzoのCDを聴いて、結構やるなあと思っていました(笑)。そういえば一昨年の暮れ、僕のイベントにCOUCHで出てもらったよね。最後は遊びに来ていた伊藤銀次さんも巻き込んで一緒に「DOWN TOWN」をやったりして、ほんと楽しかった。
長門: そうそう、黒沢君と銀次のプロジェクトはどうなったの?あとソロ作のシリーズでフォー・シーズンの『autumn』が出てないけど。
黒沢: たまたま銀次さんと、ロックパイル好き話しで盛り上がって決起したパブ・ロック・ユニットですね。打ち合わせを2回ぐらいしたんですけど、今のところビール飲んで終わっています(笑)。『autumn』も出来ずに冬を越してしまいました(笑)。抱えているプロデュースの仕事が一段落してからですね。

長門: それじゃあ、自分のお金で初めて買ったレコードを聞こうかな。
黒沢: 僕は『レット・イット・ビー』ですね。デパートの催事場で、中古で600円でした。盤質はあまりよくなかったです(笑)。
長門: レコードはどの辺に買いに行っていたの?神田とか行った?
黒沢: 神田までは電車賃がかかるから、あまり行かなかったです。やっぱり新宿、吉祥寺ですね。兄貴が本当にレコード・コレクターなので、えとせとらのセールとかよく並びましたもん(笑)。壁にある目当てのものがゲット出来なかった時は落ち込んだりして。
長門: 平泉君は北海道の頃か。
平泉: 僕は小学5年生ぐらいまでは、チェッカーズだったんですよ、好きな女の子がチェッカーズ好きたったので(笑)。で、その頃に兄貴が見ていたNHK教育テレビの「ベスト・サウンド」という難波弘之さんが司会していた音楽番組があって、そこでバウワウの山本恭司のギターを見て、衝撃を受けまして。それから兄貴のギターをこっそり弾き始めて、中学まではもう早弾き一辺倒のハード・ロック少年(笑)。高校に入ってからは、友達とビートルズを聴いたり、いろいろ教えてくれる先輩がいたり、あと曲を書き始めたので、そこで志向が変わってきたというか。
長門: 2人ともお兄さんの影響が大きいわけだ。そこをきっかけにどんなところを聴いてきたのか、それぞれのお気に入り作品を教えてくれるかな?
黒沢: はい。でもまあ、お察しの通りですよ(笑)。
平泉: 何か試されている感じだなあ(笑)。
 〜黒沢秀樹さんの6枚〜

「 ビートルズ / ハード・デイズ・ナイト 」
「 ビーチ・ボーイズ / ペット・サウンズ 」
  −定番ですけど、大好きな作品ですね−
 ビートルズもビーチ・ボーイズも、どれって決められないんですけどね。子供の頃から聴きすぎているから、どのくらい影響受けているのか自分でもよくわからないんですよ(笑)。そんな中でパッと思いついたのが『ハード・デイズ・ナイト』。今日の気分でこれかなと。見つけた順から決めないと、あれもこれもになっちゃうから。映画も何度も見ましたね。ラジオでもこれでもかっていうくらい、かけまくってます。ビーチ・ボーイズはやっぱり『ペット・サウンズ』かな、定番として。そういう基本的なものとしては、ほかにもサイモン&ガーファンクルとかラスカルズとか、いっぱいありますけどね。

「 シティ / 夢語り 」
  −このレコード、何枚持っているのか判らない位(笑)、好きですね−
 これは、昔はレコード自体無かったじゃないですか。それも、ただ珍しいだけじゃなく内容がものすごく良くて。最初はカセット・コピーで聴いていましたけど、現物が欲しくて欲しくてしょうがなかった。そんな積年の思いが祟って、持っているのに未だ見つけると買っちゃうんですよね(笑)。キャロル・キングのソロやジョー・ママとかとメンバーがそんなに変わらないから、雰囲気はそう違わないんだけど、何か音の中にマジックがあるという。演奏のカッコよさがめちゃくちゃ凝縮されている感じがする。あと、すごく洗練されているのに全然洗練されていないジャケットが逆にカッコいい(笑)。

「 スパンキー&アワ・ギャング / ウィズアウト・ライム・オア・リーズン 」
「 アルゾ / アルゾ 」
  −大好きなコンセプト・アルバム。ボブ・ドロウのプロデュース作品、繋がりの妙かな?−
 たまたま取材で音楽評論家の増渕英紀さん(「スパギャンのファンクラブ会長だったからね」長門・註)とお会いした時に、このアルバムのカセットをいただいたんですよ。めちゃめちゃ音悪かったんですけど(笑)えらいカッコよくて何だこれは!と思って。ミレニウムもそうなんですけど、『サージェント・ペパーズ』とか、ラスカルズの『ワンス・アポン・ア・ドリーム』とか、ああいうコンセプト・アルバムのような1枚で1曲みたいになっているのがすごい好きでしたから。要は演奏や歌の楽しさという、すごくフィジカルなところを追求している感じがして。演奏は激ウマだし、ハーモニーの積み方とかフィルの入り方や決め方とかも、たぶんきっちり構成して作ったんだろうなあと。たぶんそうしないと出来ないはず。あとレコードだとサイドAとサイド1になっていて、どっちから聴いてもいいみたいになっているのも面白かった。CDになった時はどっちから始まるんだろう?って(笑)。で、ボブ・ドロウのプロデュースってところでアルゾと繋がるんですよね。アルゾはね、何しろ世界で一番泣けるライナー・ノーツですよ、長門さんならではのものですから。

「 ミレニウム / ビギン 」
  −コーラス・ワーク好きな僕としては、とにかく聴きまくりましたね。−
 18、19才ぐらいの時にいろんなレコード聴き漁って、主要なものは大体聴いたみたいな気になっていたんですけど。そんな時にこれに出会った衝撃はあまりにも大きかったですね。ひょっとして『サージェント・ペパーズ』よりすごいんじゃないか?って(笑)。これもスパギャンのアルバムと同じでコンセプト・アルバムなのかも知れないですけど、やっぱりエフェクトとかコーラス・ワークとか、あと楽曲の素晴らしさ。曲順もいいですよね(笑)。一時期はこれしか聴かないっていうくらい聴いていましたから。サインが入っているのは、メンバーのジョーイ・スティックとリー・マロリーが二人で来日した時に長門さんと一緒にインタビューをさせていただいて、その時にもらいました。コーラス・ワーク物は好きですね。僕の資質としてきちんと構築されている感じがあるもの、パッションをきちんとかたちにしてあるものが好きなのかも知れないですね。

 〜平泉光司さんの6枚〜

「 フレディ・キング / 1934〜1976 」
  −ブルースと出会った時にハマったアルバムです。−
 これはエリック・クラプトンと共演しているヤツ。帯広の玉光堂というレコード屋さんの、一握りしかないブルース・コーナーで買いました(笑)。でも、ブルースにとらわれない曲の良さが特に前半に顕著で、歌心も強烈に溢れている。ギターもロックっぽいタッチでアグレッシヴなんですよ。まあ、ギターや歌に限らず、バンド全体のグルーヴとかも参考になるので今でも度々聴いたりしています。

「 スティーヴィー・ワンダー / シークレット・ライフ 」
  −特別な存在のアルバム−
 スティーヴィーはすごく聴いていて、特に好きなのがこのアルバムです。このアルバムってどういうコンセプトでどういう設計図みたいなのがあったのか、レコーディング時のエピソードを知りたいですね。長丁場の作品なのに、どこを切っても同じ空気感で、その洗練された感じには手の届かない世界観がある。そんな箱庭的なまとまり方がとても神秘的です。もちろん「キー・オブ・ライフ」も好きですけど、このアルバムは特別な存在ですね。

「 タケカワユキヒデ / LYENA 」
  −兄貴が持っていたアルバムで、こっそり聴いていました(笑)。−
 僕はギタリスト志望だったんですけど、歌詞カード見て歌うっていう行為をこれで始めました。奈良橋陽子さんの英語詞が本当にカッコいいんですよ。メロディーに英語を乗せる勉強にもなりました。全曲最高で、当時憶えたものだから今でも全部歌えます。昔、10年以上前に西荻のスタジオでタケカワさんに会ったことあるんですけど、声もかけられなかった(笑)。作曲家としても特別な存在というか、小さい頃に見たゴダイゴが無国籍的で不思議な感覚でしたしね。

「 カーメン・マクレエ / グレート・アメリカン・ソングブック 」
「 マリーナ・ショウ / フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ 」
  −歌伴ギタリストのお手本アルバムですよね−
 ジョー・パスもデヴィッド・Tも、ジャズ・ギタリスト云々というよりも、まず歌伴ギタリストとして素晴らしいところに惹かれてますね。でもあまりコピーとかはしなかったですけど、聴くばっかりで。ジョー・パスはカーメン・マクレエの2枚組ライヴ盤の2曲目「サテンドール」のプレイが最高。ベースと歌から始まって、もう終わるかなって時にジョー・パスのギターが入ってくる。その瞬間がものすごくカッコいい。デヴィット・T・ウォーカーは、やっぱりマリーナ・ショウのあのアルバムでのバッキングが絶妙ですよね。「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」は言わずもがなの登竜門ですから(笑)。糧にしてます。

「 山下達郎 / オン・ザ・ストリート・コーナー3 」
  −救われた思いのある作品です。−
 実はシュガー・ベイブや達郎さんは、結構後追いなんですよ。もちろん今は大好きで聴いていますけど。洋楽ばっかり聴いていたんで、日本のアーティストっていわゆるテレビに繋がっているイメージがあって。達郎さんも超有名なテレビの人みたいな感覚があったんですよ。でも実際、生で観るとすごい力強くて。「オンスト3」のインストア・ライヴを拝見したことがあるんですけど、その頃ちょっと悩んで落ち込んでいた時期だったので、こんなにストレートにパワフルに歌っていいんだって、そのライヴを観て、救われたという思い出があります。何かに立ち向かって歌っている感じがして、とっても勇気づけられました。



〜黒沢秀樹さんの6枚〜
ビートルズ
/ハード・デイズ・ナイト
EMIジャパン TOCP-51113
ビーチ・ボーイズ
/ペット・サウンズ
EMIジャパン TOCP-70078(40thアニヴァーサリー・エディション [CD+DVD]
シティ
/夢語り
ソニー EICP-840(紙ジャケット仕様完全生産限定盤)

スパンキー&アワ・ギャング
/ウィズアウト・ライム・オア・リーズン
VIVID SOUND VSCD-739
<廃盤>
アルゾ
/アルゾ
BMGジャパン(bell/アリスタ) BVCM-37618(紙ジャケット仕様完全生産限定盤)
ミレニウム
/ビギン
ソニー SRCS-9271


〜平泉光司さんの6枚〜
フレディ・キング
/1934〜1976
ユニバーサル(ポリドール) UICY-1516
スティーヴィー・ワンダー
/シークレット・ライフ
ユニバーサル(モータウン) UICT-3009
タケカワユキヒデ
/LYENA
コロムビア COCA-11134
<廃盤>

カーメン・マクレエ
/グレート・アメリカン・ソングブック
ワーナー(アトランティック) WPCR-25176(紙ジャケット仕様完全生産限定盤)
マリーナ・ショウ
/フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ
EMI(ブルーノート) TOCJ-5877
山下達郎
/オン・ザ・ストリート・コーナー3
ワーナー(MOON) WPCV-10032



  mints Barでは、時間の経つのも忘れて、音楽談義が続いています。
     (注)グッド・タイム・ミュージックの流れる店、mints Barは架空の店です。
news!!
    レコミンツ(PART-1&2)にて、下記の黒沢秀樹、COUCH平泉光司関連のCDをお買い上げの方に
    オリジナル特典(本人サイン入りポストカード)をプレゼントいたします!
    数に限りがございますので、お早めにお買い求め下さい。
     ●黒沢秀樹関連CD
       ○V.A./Sunshine Days of 70's Tribute Album”サニーロック!”
       ○黒沢秀樹/summer
       ○黒沢秀樹/spring 

     ●平泉光司関連CD
       ○COUCH/今日風、
       ○COUCH/BLOW

○V.A./Sunshine Days of 70's Tribute Album”サニーロック!” ○黒沢秀樹/summer ○黒沢秀樹/spring
○COUCH/今日風、 ○COUCH/Blow
黒沢秀樹さん、平泉光司さんのオーダー
ギネス・ビール

 ★Information★


  ★サンシャインデイズのライヴ開催決定!
   ドラマの挿入歌を中心としたライヴを開催!
   主題歌を唄っているnoteや弟リュウ(初芝崇史)の生演奏をはじめ、
   河原崎 亙(ポメラニアンズ)&Quinka with a yawn、黒沢秀樹、黒沢健一、田中拡邦(ママレイド・ラグ)、
   YANCY、SOWAN SONG、櫛引彩香、柳田久美子、平泉光司、有里知花、ハミングキッチン・・と、
   豪華アーティストが勢揃い!!
   サンシャインデイズバンド Drs:辻 凡人(bonobos)/Bass:中條 卓(シアターブルック・COUCH)
                    /Gt:田中拡邦(ママレイドラグ)/Key:YANCY
  ■サンシャインデイズ・ライヴ サニーロック!
   日時:2008年2月1日(金)
   場所:渋谷duo music exchange
   料金:前売り\4,000 当日\4,500 (ドリンク代別途必要)
   開場:18:30 開演:19:30 全自由

   チケット申込先:
     チケットぴあ一般電話予約:0570-02-9999 P-code:279-122
     ローソンチケット一般電話予約:0570-084-003 L-code:33016
     イープラス:http://eplus.jp/shibuya
     DUO(当日引換) 一般電話予約:03-5459-8716
                    WEB受付:http//www.duomusicexchange.com/

   イベントに関するお問い合わせ:渋谷duo music exchange 03-5459-8716

   主催:サンシャインデイズ制作コミッティ
   企画・制作:潟Cメージクエストインタラクティヴ/ボールドハーツ
   後援:株式会社電通/株式会社ビーイング/G.T.エンターテインメント株式会社
       /ビー・ビー・ケーブル株式会社/株式会社テレビ神奈川


  ★COUCH
  ■COUCH presents!"THE TOKYO EVENING vol.10"
   出演:マルサンズ(feat.丸山史朗(元フライング・キッズ)/真城めぐみ(fromヒックスヴィル)/COUCH
   日時:2008年1月29日(火) 
   場所:下北沢 440
   料金:前売り\2500円 当日\3000 (+1order別/税込)
   開場:18:30 開演:19:00 前自由
   問合せ:下北沢440  03-3422-9440(4PM〜) http://www.club251.co.jp/440/


撮影協力:ラウンジバー瑠璃
東京都中野区新井1-7-1
カーサトモエビル1階
撮影:フジヤエービック PRO SHOP

第一八夜  おわり



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