mints magazeine 伊藤銀次のBEAT GOES ON  

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#019 2007_4月号
 前回に続いて、ミッチェル・フルーム関係のCDを紹介しようと思うのだが、その前にこのあいだテレビ東京の「カンブリア宮殿」に、あのゴルゴ13 の生みの親、劇画家のさいとうたかお氏が出ていたので、ちょっとそのお話を。たまたま観ていたら、彼はどちらかというとメカに弱く、あのゴルゴに登場する銃器や戦車、ヘリなどの描写は彼の作画チームのその手のスペシャリストが描いているとのことだった。なるほど、劇画のさいとうたかおチームをポップスのミッチェル・フルーム・チームに置き換えて考えると、後期ミッチェル・フルーム・サウンドが次第に過激な音像になっていったのは、ひょっとしたらエンジニアのチャド・ブレイクのサウンド処理による比重が大きいのかも知れないと納得した次第である。ということで、前回予告通り、今回は彼の過激な作品たちをご紹介。
 (1)は、'92年発表当時、すべてのスザンヌ・ヴェガ・ファンを震撼させた衝撃の一枚。賛否両論あったが、今聴いても実に冒険心に溢れた傑作だ。少し歪んだドラム・ループと彼女の声のマッチングがなんとも斬新。
 (2)は、「ラ・バンバ」以来のコンビを組むロス・ロボスの'96年の意欲作。僕のような世代には、ジャケのキャラは前谷惟光の「ロボット三等兵」に見えてしまう。この作品の2年前に、ロボスのイダルゴとペレズがフルームとチャド・ブレイクと「ラテン・プレイボーイズ」を結成し、一枚アルバムを出していて、どうもここからドキュメンタリー・タッチのロック・サウンドが始まった感あり。やがて、'96年の『Dose』、'98年のフルームのソロへと繋がっていく、ダークだがシリアスでかっこいいサウンド世界だ。
 (3)は、ミッチェル・フルーム絶頂期に発表されたソロ・アルバム。スザンヌ・ヴェガ、ラテン・プレイボーイズから始まったスタイルが完成を見た感あり。フィフティーズのアメリカの探偵もののテレビ主題歌などに通じる、ミステリアスでエキゾチックな音作りを、ループなどの現代的な器にのっけて聞かせる所がいかにも彼らしい。ちなみに収録曲の「Noodle Town」は、スザンヌ・ヴェガやショーン・コルヴィン、アニー・ディフランコなども出演していた、ちょっとマニアックでファンにとって垂涎の音楽番組「Sessions At Weast 54th」のテーマ曲にも使われていた(DVDあり)。それにしても、白人ポップ・ロックは彼から先、いったいどういう風に流れていくのだろうか?


★伊藤銀次出演ライヴ情報★
    『村松邦男TOKUMA JAPAN YEARS 紙ジャケCD再発記念ライヴ』

●開催日時   2007年04月15日(日)  OPEN 17:30 START 18:00
●開催場所   東京都 (新中野:弁天)
●出 演     村松邦男 with R・O・M・A
●ゲ ス ト   伊藤銀次 野口明彦
●料 金     前売\3500 当日\3800 (+1ドリンク)
●チケット    前売メール予約(3/3〜)
           http://www.romaroma.net/
●弁天HP     http://www.benten55.com/top.htm


(1)SUZANNE VEGA
/99.9F
A&M 31454-0005-2
<輸入盤>
(2)LOS LOBOS
/COLOSSAL HEAD
WARNER BROS.9362-46172-2
<輸入盤>
(3)MITCHELL FROOM
/DOPAMINE
ATLANTIC 83102-2
<輸入盤>

【伊藤銀次プロフィール】
1950年大阪府生まれ。1972年、バンド「ごまのはえ」でデビュー。
その後「ココナツ・バンク」に改名し、大瀧詠一氏プロデュースのもと活動するが「はっっぴいえんど」解散コンサートの翌日に解散。
解散後は、「シュガーベイブ」「ナイアガラトライアングルVol.1」への参加を経て、ソロ活動を開始。
1980年、佐野元春との出会いがきっかけとなりプロデューサー・アレンジャーとしての活動も始め、ウルフルズなど数多くのヒット・ソングを手掛ける。2003年、「ココナツ・バンク」を再結成しミニアルバム「ココナツ・バンク」発表。
2005年、朋友である杉真理と共にバンドを結成しライブを行うなど、表舞台でも精力的に活動中。

伊藤銀次ファンサイト[BABY BLUE]
http://sound.jp/itoginji/




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