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#010 2006_7月号
2年前の春から、青木ともこさんというシンガー・ソングライターと一緒にライヴを演っている。彼女の歌の魅力を生かすため、あえてドラムやベースレスのデュオでやってきて、ようやく最近なんとなく雰囲気が出てきたような気がする。彼女の自作曲もさることながらカヴァー曲がユニークだ。茨木のり子さんの詩に吉岡しげ美さんが
曲をつけた「生きているもの・死んでいるもの」や「海を近くに」や海外の女性シンガー・ソングライターの楽曲のカヴァーを独特の節回しで歌っているので、興味のある人は6月22日、新中野の弁天に観に来てね...ってことで今回はPRも兼ねて、青木ともこさんがらみの女性シンガー・ソングライターから3枚をセレクト。
まず(1)は、スージー・ローチェのソロ。今ひとつ知名度が低いが、とてもプリティでポップなサウンドを聞かせるベテラン三姉妹、ザ・ローチェスの末娘。青木さんもカヴァーしている「G Chord Song」がとてもいい。90年代からずっと彼女達のアルバムをプロデュースしてきたスチュワート・ラーマンとスージーの共同プロデュース。誰にでも作れて、どこにでもある曲という意味の詞や余計な力を抜いたスージーの歌が心を吹き抜ける。ザ・ローチェスも含めて、日本で入手しにくいのはいったいなぜなのだろう?こんなにチャーミングなCDなのに...。
マリア・マルダーに提供した「Vaudeville Man」、「Mad Mad Me」、「Gringo En Mexico」がすべて収められたウェンディ・ウォルドマンのベスト・アルバムが(2)。父が「ペリーメイスン」などのTV主題歌を書いた作曲家。母は優秀なヴァイオリン奏者という血統の生まれからか、演奏・歌・曲などあらゆる面で才能がみなぎっている。いい曲ばかりだが、父親のフレッド・スタイナーがオーケストラ・アレンジと指揮ををしている「Pirate Ship」は名曲。青木ともこさんはこの曲に日本語の詞をつけてカヴァーしているが、こちらも独自の解釈と内容でなかなかの聞きもの。
最後の(3)は、僕と青木さんのユニットがある意味でお手本にしているギリアン・ウェルチのファースト。ギリアンのソロ名義になっているが、ライヴやCDを見聞きするかぎり、相棒のデヴィッド・ローリングスとのユニットぽいところが僕等に近い。古いようで新しいフォーキーな音が新鮮だ。てなわけで、興味わいた人達!弁天で逢いましょう!
(1)SUZZY ROCHE/
SONGS FROM AN UNMARRIED HOUSEWIFE AND MOTHER,GREENWICH
VILLAGE,USA
RED HOUSE
<輸入盤>
(2)WENDY WALDMAN /
LOVE IS THE ONLY GOAL
WARNER
<輸入盤>
(3)GILLIAN WELCH
ACONY
<輸入盤>
【伊藤銀次プロフィール】
1950年大阪府生まれ。1972年、バンド「ごまのはえ」でデビュー。
その後「ココナツ・バンク」に改名し、大瀧詠一氏プロデュースのもと活動するが「はっっぴいえんど」解散コンサートの翌日に解散。
解散後は、「シュガーベイブ」「ナイアガラトライアングルVol.1」への参加を経て、ソロ活動を開始。
1980年、佐野元春との出会いがきっかけとなりプロデューサー・アレンジャーとしての活動も始め、ウルフルズなど数多くのヒット・ソングを手掛ける。2003年、「ココナツ・バンク」を再結成しミニアルバム「ココナツ・バンク」発表。
2005年、朋友である杉真理と共にバンドを結成しライブを行うなど、表舞台でも精力的に活動中。
伊藤銀次ファンサイト[BABY BLUE]
http://sound.jp/itoginji/
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