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第1回目のクラレンス・ホワイトに続いて、同じくギター弦をグニャグニャにベンドさせるも、クラレンスとはまったく異質のロマンティックなギターを聞かせてくれるエイモス・ギャレットの名演が聞けるアルバムを紹介しよう。
漫画の世界に「ヘタウママンガ」というジャンル(?)がある。「下手」と「上手い」という相反した言葉からなるユニークな言い方だが、これにならって、我が敬愛するエイモスをこう呼びたい。最高のジミハデ・ギタリストと!
彼はよく「いぶし銀のようなギタリスト」と音楽誌で形容されることが多いようだが、僕はそんなふうに感じたことは一度もない。渋いプレイにみえて、一度耳にするとそのフレーズが耳にこびりついて離れない。誰のバックで弾いていても、彼だとわかってしまう存在感のある、つまり「華」のあるギタリストなのである。そんな彼関係から3枚。
まず(1)は、`73年リリースのマリア・マルダーのソロ。エイモスの名を有名にした「Mid
night At The Oasis」が聞ける。彼のプレイの中でも最もマジカルなギター・ワーク。残念ながら彼が演奏しているのは、このアルバム中、この曲のみだが、たった1曲でもアルバム1枚分に匹敵する名演で、ファンなら必携のアルバムだ。(2)は、`72年にリリースされたハングリー・チャック唯一のアルバム。さまざまなスタイルのアメリカン・ルーツ・ロック曲のオン・パレードに対応して、彼も渋くはあるが、カラフルなプレイを展開している。中でも必聴は、「Hats
Off,America」。ディキシーランド・ジャズを彷佛とさせる、クラリネット・ライクなギター・プレイが実に粋。クロマチックなスケールが冴えている。2曲目のバラード「Cruising」での叙情的なプレイもロマンティックで、彼らしい。(3)は、グッと新しいリリースで、2004年リリースの彼のソロ・アルバムとしては最新盤の
『Michigan Water Blues』。元々、ルーツ・ミュージックの香りが強い彼だが、この作品では、もっと意識した内容になっている。やはり年齢からくるものもあるのだろうか?驚きは、アコギでプレイしても、エレキの時とちっとも変わらない、ベンドをたっぷり効かせた、あのエイモス節になっているところだ。名演の多い彼。ほかにも
ポール・バターフィールドのベター・デイズなどなかなか良いので、この3枚で好きになった人はぜひ聞いてみてはいかがかな?
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(1)マリア・マルダー
/オールド・タイム・レイディ
ワーナーミュージック WPCP-697 |
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(2)ハングリー・チャック
/ハングリー・チャック
BEARSVILLE PCCY-00727 |
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(3)AMOS GARRETT/MICHIGAN WATER BLUES
VDCD-128(輸入盤) |
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【伊藤銀次プロフィール】
1950年大阪府生まれ。1972年、バンド「ごまのはえ」でデビュー。
その後「ココナツ・バンク」に改名し、大瀧詠一氏プロデュースのもと活動するが「はっっぴいえんど」解散コンサートの翌日に解散。
解散後は、「シュガーベイブ」「ナイアガラトライアングルVol.1」への参加を経て、ソロ活動を開始。
1980年、佐野元春との出会いがきっかけとなりプロデューサー・アレンジャーとしての活動も始め、ウルフルズなど数多くのヒット・ソングを手掛ける。2003年、「ココナツ・バンク」を再結成しミニアルバム「ココナツ・バンク」発表。
2005年、朋友である杉真理と共にバンドを結成しライブを行うなど、表舞台でも精力的に活動中。
伊藤銀次ファンサイト[BABY BLUE]
http://sound.jp/itoginji/
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